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共栄大学が第8回 共栄シンポジウムを実施 ― 社会理解・自己理解を深め、学生の視野と可能性を広げるキャリア教育

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共栄大学(学長:平林信隆、所在地:埼玉県春日部市)は昨年11月30日、国際経営学部と教育学部の学生を対象に「第8回 共栄シンポジウム」を行った。これは、同大のキャリア教育の一大イベントで、今回は「サステナビリティの現状と企業の取り組み」「苦手を強みにネガポジ思考」をテーマとして実施。第1部は2・3年生を対象とし、アサヒロジ株式会社常務取締役の高森志文氏による講演とパネルディスカッションが行われ、1年生を対象とした第2部では黒沢社会保険労務士事務所の所長である黒沢一樹氏を招いてのワークショップが行われた。

 共栄大学では、社会で通用する実践力を身につけ、社会の期待に応える人材育成に努めており、キャリア教育プログラムの一環として、社会の第一線で活躍する人物を招いて「共栄シンポジウム」を開催している。
 同シンポジウムは、学生らがその視野と可能性を広げられるよう、企業戦略や将来の方向性、業界におけるさまざまな働き方、仕事の意義等をテーマとして実施しており、第3回からは代表学生とパネリストとのディスカッションの機会も設けられている。

 第8回となる今回は、アサヒロジ株式会社常務取締役の高森志文氏と、「ネガポジ先生」として知られる黒沢社会保険労務士事務所所長の黒沢一樹氏を迎えて開催。また新たな試みとして、異なる学部の学生同士が交流しながら自己理解を深めていくワークショップも組み入れて行われた。

【第1部】
 第1部は国際経営学部および教育学部の2・3生を対象に、「サステナビリティの現状と企業の取り組み」をテーマとして実施。アサヒロジ株式会社常務取締役の高森志文氏を迎え、講演とパネルディスカッションを行った。
 高森氏はこれまで、アサヒグループジャパン株式会社 執行役員 サステナビリティ推進部長 兼 アサヒユウアス株式会社 代表取締役社長として、アサヒグループ全体のサステナビリティ推進の責任者を務めてきた。
 高森氏は、サステナビリティの現状について、アサヒグループの具体的な取り組みを交えて講演。サステナビリティは全世界で取り組むべき喫緊の課題であり、学生らも授業ですでに学んでいる。こうした中、実際に企業の先頭で取り組みを推進されている高森氏の話は臨場感に溢れ、理解を深める良い機会になった。
 学生らは「環境ラベルのついた商品を探してくる」という事前課題に取り組んだうえで共栄シンポジウムに参加。環境ラベルとは、その商品やサービスが環境負荷低減に役立つかを示すマークであり、消費者にとって環境に配慮した商品を購入する目印ともなる。課題を通じて環境保全の活動を身近に感じ、さらに一人ひとりが環境を守るためにできる取り組みがあることを知る機会ともなった。

 続いて行われたパネルディスカッションでは、国際経営学部の林雅子教授がモデレーターを務めた。SDGsに掲げる開発課題について学ぶ代表学生3名がパネリストとなり、学生らは「環境問題に関する教育はどの段階から始めるべきか?」「持続可能な未来を実現するために、私たちがまず取り組むべき課題は何か?」といった質問を投げかけた。それに対して高森氏からは「環境問題に関する教育は早ければ早いほど良い」「食べ残しをしない、過剰包装をしない等、小さなことから取り組めば良い」などの意見をいただき、一人ひとりの小さな行動が、循環型社会の構築に向けた大きな一歩となることを理解する貴重な時間となった。
 最後に、多岐にわたるキャリアを積んだうえで現在のポストに就いた高森氏が自身の仕事観について語った。「情報を集める」「飛び込んでみる」「好奇心を持つ」という高森氏の仕事観は、学生が今後の自身のキャリアを考える上で、とても示唆に富むものであった。

【第2部】
 続いて、両学部の1年生を対象として第2部を実施。NPO法人若者就職支援協会の創業者であり、黒沢社会保険労務士事務所の所長を務める黒沢一樹氏を招き、「苦手を強みにネガポジ思考」をテーマに、講演およびワークショップを行った。
 黒沢氏は「ネガポジ先生」として知られるキャリア・コンサルタントでもあり、これまでのさまざまな経験をもとに自ら編み出した「ネガポジ・メソッド」をカウンセリングやキャリア教育に応用している。
 黒沢氏はまず、独自の「ネガポジ思考」についてレクチャー。黒沢氏のメソッドによるネガポジの定義とは、「ネガティブな事象からポジティブな事象を見つけるための思考法」「反対側や少数側から物事を考え、多面的な視点を持つための思考法」の2つを指す。ネガティブワードをポジティブワードに置き換えるという「思考の柔軟化」が、短所から長所への置き換えや、新たな強みの発見に繋がるというものであり、今後、学生が自身のキャリアを考える上でも重要な思考法にもなる。

 続いてこの「ネガポジ思考」を実践するべく、同大創設以来初めての試みとなる「国際経営学部・教育学部合同のワークショップ」に取り組んだ。性別やコース等が異なる学生をはじめ、体育会の学生、留学生等を交えて、意図的にほぼ初対面となるようにチーム分けを実施。これまで関わりの少なかった学生らが5名程度のチームに分かれ、ワークショップを通して多様性を受容し合い、自己理解を深めていった。
 ワークショップは、事前課題として各学生が考えていた「自分のネガティブな側面」をもとにグループ内で自己紹介。聞き手が「そのネガティブな側面をポジティブな表現に変換してあげる」という流れで行われた。
 黒沢氏の「ネガポジ思考」は1年生にとって、今後の学生生活にはもちろん、日常生活においても大切な視点であり、学部を超えて共通に学んでいくべきものであるといえる。今まで見えない大きな壁であったものを超えて、笑顔で相互理解を深めている学生の姿が印象深かった。

 「共栄シンポジウム」では、学生らの関心を高め、将来の自身のキャリアに対して早期から主体的に考える機会となるよう、常に学生目線を大事にしたプログラムを展開してきた。
 同大は今後も学生の視点を大切にしながら、教職員一丸となって"学ぶ"と"働く"をつなぐキャリア教育の充実を図っていく。

◆関連サイト
・共栄大学: https://www.kyoei.ac.jp/

▼本件に関するお問い合わせ先
 共栄大学 学生支援部就職課
 TEL:048-755-2955(直通)
 FAX:048-761-0569
 E-mail:shushoku@kyoei.ac.jp

1.jpg 第1部 高森氏 講演の様子

2.jpg 第1部 パネルディスカッションの様子

3.jpg 第2部 黒沢氏 講演の様子

4.jpg 第2部 ワークショップの様子