跡見学園女子大学

【跡見学園女子大学】キャンパスに自生した新種の桜を『アトミザクラ(跡見桜)』と命名、桜の園芸品種として認定を受ける/学園創立150周年記念式典で発表

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跡見学園女子大学(東京都文京区、学長:小仲信孝)の新座キャンパスは47品種、約180本の桜の木に囲まれ、桜の名所として知られています。そのうちの1本が、自生した新種の桜であることがわかり、学園創立150周年を記念して「新種のサクラに名をつけよう!」という企画で名称を募集しました。応募は学園内外から150件を超え、学内選考を経て『アトミザクラ(跡見桜)』と命名することを、11月29日の「創立150周年記念式典・祝賀会」(会場:グランドプリンスホテル新高輪)で発表しました。桜の園芸品種名のルールに則って「‘跡見桜’ アトミザクラ Prunus ‘Atomi-zakura’」として桜園芸品種研究会に申請し、同研究会から、桜の園芸品種として認定書が発行されました。

▼跡見の桜、始まりの物語
新座キャンパスの最初の桜は、大学が開学して間もない1965(昭和40)年、短期大学在学中に夭逝した愛娘の冥福を祈る親御さんにより寄贈され、「桜守(さくらもり)」として全国に知られた京都・嵯峨野の造園業「植藤(うえとう)」の15代当主、佐野藤右衛門により選定・栽培されたものです。娘を思う親の愛と名人により花開き、今日まで大切に守り育ててきました。

▼ソメイヨシノより数日早く、若葉の展開前に一重咲大輪、淡紅色の花を咲かせる

新種の桜の存在がわかったのは、1993(平成5)年から10年間をかけて実施した、構内の桜の同定調査でした。日本櫻学会評議員であり、キャンパスの桜の保全に長年尽力された山崎博子本学名誉教授は、この桜について「通常の苗木から移植された桜とは違って、新座キャンパスの地面から芽吹いた桜であり、正真正銘の跡見生まれ跡見育ちの、実生(みしょう=種から生まれた)の桜である」と説かれました。そこで、樹木医で桜園芸品種研究会代表の田中秀明氏に園芸品種認定調査を依頼したところ、「この桜は染井吉野より数日早く、若葉の展開前に一重咲大輪、淡紅色の花を咲かせるため、鑑賞性が高い」との評価を得ました。

2025年は学園創立150周年、大学開学60周年の記念の年です。校章をはじめ、桜をシンボルとする本学にとって、跡見の地に芽吹いた新種の桜は、学園に新たな付加価値をもたらすものでもあります。「新種のサクラに名をつけよう!」には学園内だけでなく、広く一般の方からも応募をいただき、予想を上回る150件以上を数えました。応募条件を満たす111件の中から、選考委員会が最終的に決定したのは、複数の方が命名した『アトミザクラ(跡見桜)』となりました。

▼アトミザクラの今後の展開
『アトミザクラ(跡見桜)』は今後、苗木の生産を専門機関に依頼し、跡見ゆかりの場所への植樹を計画しています。全国各地に暮らす卒業生が、それぞれの身近な場所で『アトミザクラ(跡見桜)』を眺めて、母校に想いを馳せていただけたら、この上ない喜びです。


▼春の名所として報道された跡見の桜
〇2025年3月27日のTBS朝の情報番組『THE TIME,』の「静かに楽しむ❝キャンパス桜❞」特集で、新座キャンパスで発見された新種の桜が紹介されました。

〇2016年2月27日付の日本経済新聞「NIKKEIプラス1」の「何でもランキング」において、「桜の専門家が選ぶ一度は歩いてみたい国内大学の桜の名所ランキング」で、跡見学園女子大学新座キャンパスは東日本部門の1位に選ばれました。

■『アトミザクラ(跡見桜)』に関する取材などのお問い合わせは、
跡見学園女子大学庶務課(文京キャンパス・担当:房前<ふさまえ>)までお願いします。
電話:03-3941-7420(代表)、メール:d-shomu@atomi.ac.jp

▼本件に関する問い合わせ先

学校法人跡見学園 広報室

TEL

: 03-3941-9160

FAX

: 03-3941-8162

E-mail

h-koho@atomi.ac.jp

アトミザクラ©田中秀明.png 新種の『アトミザクラ(跡見桜)』(花枝)ⓒ田中秀明

アトミザクラ全景©田中秀明.png 新種の『アトミザクラ(跡見桜)』(全景)ⓒ田中秀明

アトミザクラ花©田中秀明.png 新種の『アトミザクラ(跡見桜)』(花)ⓒ田中秀明