東京薬科大学

東京薬科大学の教員・大学生が2月19日、3月9日に、小中学校での薬物乱用防止教育を実施――八王子薬剤師会と連携

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東京薬科大学(東京都八王子市)の教員と学生らは、2月19日(火)および3月9日(土)に、地元の八王子薬剤師会と連携し、八王子市内の小中学校にて薬物乱用防止教育を行う。地域で大学教員・大学生・学校薬剤師が共に連携することで、青少年の薬物乱用未然防止や医薬品の適正使用に貢献することが期待される。

 薬物乱用を取り巻く社会状況は、大麻や脱法ハーブなどの若年層への拡大がますます深刻になっている。青少年の薬物乱用防止のためには、危険行動を起こすことが少ない小学校低学年の段階から年齢に応じた継続的な教育が必要とされている。また、薬物乱用を回避するためには、知識だけでなく技能や態度を包括したライフスキル教育の必要性が求められている。しかし、薬物乱用防止教育の専門的知識や教育スキルを持ち合わせた人材は不足している。

 このたび、東京薬科大学では八王子薬剤師会からの提案を受け、教員と学生が八王子薬剤師会の学校薬剤師と連携。八王子市の小学校、中学校でスモールグループディスカッション(SGD)などのアクティブラーニングの手法を取り入れた薬物乱用防止教育を実施する。スライドやDVD動画を組み込んだパワーポイントで講義を実施した後、クラスごとにSGDとロールプレイを取り入れた発表などを行う。SGDでは、意思決定スキルやセルフエスティーム(自尊感情)、コミュニケーションスキル、ストレスマネージメントスキルなどのライフスキルの醸成を組み込むことで、子どもたちに、タバコや薬物に手を出さないためにとるべき行動を考えてもらい、自覚を持ってもらうことが出来る。また、発表と全体討議により、問題対処法を共有化することができる。このようなアクティブラーニングの手法を取り入れた薬物乱用防止教育は、教育効果が高い一方で、1クラスに4~5名のスタッフが必要となる。担当する学校薬剤師だけでなく大学教員や学生が加わり連携することで、人手の確保とともに、よりきめの細かい指導を行うことができる。このような活動は、薬物乱用防止だけでなく、自らの健康を維持・増進するためのセルフメディケーションの定着、薬剤師の仕事についての認知度や理解度の向上に繋がっていくことも期待できる。

 今回は、同大の教員8名とともに、学生は小学校では8名、中学校では12名が参加する。この取り組みを通して、大学生にとっては、大学内で体験できない「地域社会で必要とされている薬剤師の職能」や「学校薬剤師の業務と活動」を地域で実地体験できる貴重な機会となる。

▼本件に関する問い合わせ先
 東京薬科大学 総務課(法人・広報担当)
 〒192-0392 東京都八王子市堀之内1432-1 
 TEL: 042-676-1649  
 FAX: 042-677-1639
 E-Mail: kouho@toyaku.ac.jp