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大阪工業大学八幡工学実験場構造実験センターが開設30周年記念講演会を開催

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 大阪工業大学(学長:西村泰志)工学部は3月11日、八幡工学実験場構造実験センターが本年度で開設30年を迎えた節目にあたって、「大阪工業大学八幡工学実験場構造実験センター 開設30周年記念講演会」を開催した。当日は梅田キャンパスの常翔ホールを会場に学生や企業関係者、一般参加者など学内外から約360人が参加した。

 同実験場は、学園(現学校法人常翔学園)の創立60周年記念事業の一環として1986年12月に「構造実験センター」として開設し、現在は「構造実験棟」「水理実験棟」「高電圧実験棟」の3部門で構成する。西日本最大級の工学実験施設として、産・官・学の各方面と提携した共同研究や委託研究も盛んに行っている。

 記念講演会では、初めに同実験場長である建築学科の宮内靖昌教授が開会のあいさつに立ち、開設から現在に至る施設の歩みを紹介した。

 講演会では最初にアメリカ・テキサス大学のOguzhan Bayrak教授が「Structural Engineering in the 21st Century」と題して、資源の消費を抑えるために、実測値に基づく最適な安全率を用いた構造の効率化の必要性について説いた。

 続いて、東宝舞台企画開発部の丹野吉雄氏が講演。竹中工務店勤務時代に設計に携わった、空気膜構造を採用した東京ドームや世界最大級の木造ドームの大館樹海ドームなど大空間建築を支える技術や屋根の構造システムについて解説した。

 大阪工業大学からは、井上晋工学部長が2009年3月、新たな実験施設として加わった「耐火実験棟」の紹介と、耐火実験棟を活用した自身の研究の「プレテンションPC部材の耐火特性」などについて講演した。西村学長は「八幡工学実験場を通して学生たちには、工学的な専門知識だけでなく、人の命や財産を守ることができる建築技術を身に付け、真に社会に役立つ専門技術者を目指して欲しい。引き続き、八幡工学実験場は構造工学の拠点として更なる教育・研究の活性化に取り組みます」と締めた。

 今後、同実験場では新たな実験装置導入も検討しており、時代のニーズに合致した工学教育・研究施設として、構造工学部門に関連する教育・研究にとどまらず広く門戸を開放し、成果を社会に還元する活動を続けていく。

▼本件に関するお問い合わせ先
 学校法人常翔学園 広報室(松下、上田)
 TEL: 06-6167-6208

11434 記念講演会には学生や企業関係者など多くの参加があった

11435 大型構造物の疲労試験や載荷試験が可能な構造実験棟