創価大学

桑の新品種「創輝」で大学発ベンチャー設立。八王子市の産業活性化をめざす──創価大学

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創価大学では、同工学部の研究による桑の新品種「創輝」が種苗法により登録されたことに伴い、この新品種の桑の葉パウダーを利用した商品を開発・販売するための会社を大学発ベンチャーとして設立。桑郡とも呼ばれてきた八王子市の産業活性化を目指す。

 このたび、創価大学(東京都八王子市)工学部が創出した桑の新品種「創輝」が、種苗法により登録された。これを受け、同大ではこの新品種の「桑の葉パウダー」の生産と、パウダーを利用した各種商品を開発・販売するための会社を、大学発ベンチャーとして設立することとなった。

 今回の新品種「創輝」開発に尽力したのは、同大工学部元教授の押金健吾氏。同氏は1962年より信州大学において桑の研究に取り組み、94年に創価大学教授に就任。中国の研究機関とも交流を重ねるなどして、桑の研究および新品種の創出に努めてきた。

 桑の葉にはDNJのなどの特殊成分が含まれているため、血糖値の上昇を抑える作用があり、近年健康食品として注目されている。しかし、桑には独特の臭みがあるため、大変飲みづらいという問題があった。
 同大が開発した「創輝」は、葉が大きく厚みがあり、旨みと甘みを含むという特徴がある。そこで同大ではお茶の製法をヒントに「創輝」の特徴を十分に引き出す加工法を検討し、おいしい桑の葉パウダーを得ることに成功した。パウダーを食品へと応用し、お茶として飲用するほか、桑の葉パウダーを混ぜたうどんなどの試作を行っている。

 今後は桑郡とも呼ばれてきた八王子市で「創輝」を栽培し、農業など産業の振興、地域ブランドの形成に貢献することとなる。

▼本件に関する問い合わせ先
 創価大学 広報部
 〒192-8577 東京都八王子市丹木町1-236
 TEL:042-691-9442
 FAX:042-691-9300