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創価大学発ベンチャー企業、世界初の「光神経」で新事業を展開

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創価大学発ベンチャーの株式会社コアシステムジャパンが、同大および複数の民間企業と連携するコンソーシアムを設立し、新事業を展開することになった。世界初のi‐Line(ヘテロコア方式)型光神経と室内測位を活用し、カメラ・レスの3D‐モーションキャプチャシステムやロボットによる生活支援サービス、浴室事故検知システムなどの実用化に取り組む。

 創価大学発ベンチャー企業である株式会社コアシステムジャパン(CSJ)は、創価大学および複数の民間企業と連携するコンソーシアムを設立し、世界初の‐Line(ヘテロコア方式)型光神経と室内測位を活用した新事業を展開することになった。
 同大およびCSJは10月1日(木)、今回の新事業展開に関する記者発表を行う。

 ‐Line型光神経は、従来の光ファイバの一部に径が異なる領域(ヘテロコア部)を形成することにより、ゆるやかな曲げに対する感度を1,000~10,000倍に高めたもので、日本と米国において特許化されている(特許第3180959号、US6,449,400B1、図1)。

 CSJはこの性能を生かし、今までにないカメラ・レスの3D‐モーションキャプチャシステムを開発した。これまで同社は、‐Lineシリーズとしてこの光神経を住居の床や窓などに設置し、侵入者の有無や窓の開閉などの情報を取得して携帯電話などの端末に通知するセキュリティサービスや、防災・環境計測分野において従来よりも精密な計測が可能な水位センサや地盤変位センサなどの実用化と事業化を推進してきた(図2)。このたびこれらの製品群の市場投入をより加速し拡販するために、複数の民間企業と連携して分業化と協業を行うためのコンソーシアムを設立する運びとなった。

 コンソーシアムでは、これまでのCSJの製品に加えて、カメラに頼らない新しい3D‐モーションキャプチャシステム(デモ予定)をはじめ、次のようなサービスやシステムなどの実用化に取り組んでいる。
(1) 3D‐モーションキャプチャシステム:‐Line型光神経を着衣に取り付け、カメラを使わないで人の動きをとらえることができる(図3)。
(2) 生活支援サービス:‐Line型光神経と室内測位を組み合わせ、正確な位置/入出情報を瞬時に的確に把握し、ロボットを生活支援に役立てる(図4)。
(3) 浴室事故検知システム:‐Line型光神経を浴室の床や浴槽に組み込み、人の移動や脈拍を測定することにより、浴室事故の検知を行うことができる。
(4) 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検診システム:‐Line型光神経を寝具に組み込み、体動、呼吸、脈拍などを測定することにより、SASの検診を行うことができる。

■記者発表 概要
【日時】2009年10月1日(木)14:30~15:30(予定)
     ※14:15より受付開始
【場所】八王子TCビル5F八王子先端技術センター「開発・交流プラザ」会議室
    住所:〒192-0083東京都八王子市旭町 10-2 TEL:042-648-3276
【主催】創価大学、株式会社コアシステムジャパン(CSJ)
【共催】株式会社ワイ・デー・ケーYDKテクノロジーズ、日本電線工業株式会社、
    ヴェストソフトウェア株式会社、東洋システム株式会社、TAMA‐TLO
【後援】創成国際特許事務所、八王子市、八王子商工会議所、TAMA協会
【出席者】創価大学(山本英夫学長、渡辺一弘教授、他)、
     (株)CSJ(崔龍雲社長、佐々木博幸氏、他)、(株)YDK、日本電線工業(株)、
     ヴェストソフトウェア(株)、東洋システム(株)、TAMA‐TLO、JCL(株)、
     Ex.(株)、(株)瀬沼電子、(株)北浦電子、他
【式次第】
一、挨拶    
   創成国際特許事務所      佐藤辰彦所長
一、光神経による新事業展開について 
   創価大学             渡辺一弘教授
   (株)コアシステムジャパン   佐々木博幸氏
一、挨拶
   創価大学                 山本英夫学長

※取材のご希望につきましては、なるべく早めにご連絡ください


▼本件に関する問い合わせ先
 創価大学 広報部
 〒192-8577東京都八王子市丹木町1-236
 TEL: 042-691-9442
 FAX: 042-691-9300

818 図1 i‐Line型光神経の構造

819 図2 株式会社コアシステムジャパン(CSJ)の製品例

821 図3 カメラ・レス3D‐モーションキャプチャシステム

820 図4 ロボット(SOBIT)による生活支援サービス