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文部科学省が実施する平成22年度「大学生の就業力育成支援事業」に、聖徳大学短期大学部総合文化学科の『実学・実践による女性のコンピテンシー育成―キャリアの自己管理から就業能力の向上へ―』が採択された。
◆取組の概要
【目的】
最近、我が国の国力は少子高齢化に伴い長期低落傾向にある。これに対処するためには、未だ不十分な女性の社会進出の促進が不可欠である。本取組は、就業力の源を「コンピテンシー」(Competency 就業に対する適格性を備え、持続的に就業するために必要な能力=仕事力)ととらえ、その能力を育成するための実学的・実践的教育体系を構築するものである。すなわち、社会人講師の招聘による実務的教育カリキュラム、産業界との連携による実践的教育カリキュラムを新設する。また、離職率の高い女性への対策として、卒業生に各種就業情報を提供するシステムを作る。これらにより、女性が自らの能力と就業することの意義を自覚し、社会の一員として生涯にわたり活躍することを目指す。
【課題】
本学総合文化学科では過去4年間、女性としての「人間力」の養成を目的としたキャリア教育を実践してきた。その結果、説得力、共感力といった総合的な人間力の向上では顕著な効果が見られたが、それが必ずしも就業意欲の向上に結びつかず、現実社会や仕事に関する理解の不足、「自分の好きなことしかしたくない」といった自己正当化的な労働観・就業観、「やりたい仕事がみつからない」といった現実逃避等の傾向が見られた。これは、とくに女子大生に著しい傾向である。その原因はコンピテンシーの不足・未熟にあり、その育成を図ることが喫緊の課題であると判断した。また、離職率の高い女性への対策も必須である。
【具体的取組】
本取組の特徴は、産業界で用いられているコンピテンシーの要素を分析して女子大生の就業に際して不可欠と思われる事項を抜き出し、それを達成することを要件として組み立てたことにある。具体的には、「実学的教育カリキュラム」によって仕事とその戦略への理解を育み、「実践的教育カリキュラム」によって仕事の遂行や対人活動、チームワークなどに関する事項の理解を進める。また、教職員によるコーチングスキルを利用したキャリアアドバイス体制の構築、履修指導体制の充実によって、学生のコンピテンシーの習得を支援する。一方、学生は「コンピテンシー到達度自己評価」や「気づきノート」の作成を通じて、自らコンピテンシーの到達度を確認し、自律的に「自己キャリア管理」を行う。教員は全員が学生に対するキャリアアドバイスを行えるよう研修プログラム(FD)を受講する。また、卒業生が離職しても再び就業しようとする活動を支援するために「持続的就業力支援情報システム(女性が生涯働き続けるための情報システム)」を構築し、卒業生に各種就業情報を提供する。さらに、高等学校生徒にキャリア育成に関わる授業を公開、本学キャリア教育の“公”化を図る。
▼本件に関する問い合わせ先
聖徳大学・聖徳大学短期大学部
知財戦略課
TEL:047-365-1111(大代)
〒271-8555千葉県松戸市岩瀬550
http://www.seitoku.jp/
大学・学校情報 |
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大学・学校名 聖徳大学 |
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URL https://www.seitoku-u.ac.jp/ |
住所 〒271-8555 千葉県松戸市岩瀬550番地 |
聖徳大学は6学部(教育学部、心理・福祉学部、文学部、人間栄養学部、看護学部、音楽学部)8学科を擁し、聖徳大学短期大学部は3学科(保育科第一部、保育科第二部、総合文化学科)と専攻科を擁する女性総合大学です(大学院は共学)。建学の精神「和」に基づいた人間教育を礎とし、豊かな人間性と自立性を備えた品格ある女性の育成を目指しています。 |
学長(学校長) 川並 弘純 |