中央大学

中央大学生が米軍立川基地「グローブマスター機墜落事故」のドキュメンタリーを制作――忘れられた事故の記憶を映像で掘り起こす

大学ニュース  /  学生の活動

  • ★Facebook
  • ★Twitter
  • ★Google+
  • ★Hatena::Bookmark

中央大学FLP(※)の松野良一ゼミはこのたび、米軍立川基地「グローブマスター機墜落事故」を題材としたドキュメンタリーを制作した。この作品は、60年近くも詳細が明らかにされてこなかった事故の隠された歴史的事実に迫ったもの。10月1日からケーブルテレビ局およびインターネットで放送・配信を開始している。

 1953年6月18日、東京都小平市に一機の米軍輸送機が墜落した。米軍立川基地「グローブマスター機墜落事故」である。この事故により、朝鮮戦争から休暇で日本に来ていた兵士を含む122名の米兵と7名の乗組員、計129名の命が奪われた。これは、当時の航空機事故史上最大の死者数だった。しかし、米軍機による事故であったため事実関係は明らかにされず、日本人はその詳細を知ることがないまま60年近い年月が過ぎた。

 中央大学FLP(※)の松野良一ゼミが今回制作した作品は、その隠された歴史的事実に迫ったドキュメンタリーである。現存する資料も多くない中、同ゼミは事故の様子を収めた写真及び事故について報じている新聞記事を見つけ出した。また事故の目撃者や、日本人で唯一この事故によって怪我をした方の家族の証言も映像として残した。
 このドキュメンタリーでは、そうした当時の資料や証言をもとに、129名もの命を奪った事故が一体どんなものだったのか、その真相に迫る。

 同ドキュメンタリーは10月1日より、多摩地域と九州地域の計8つのケーブルテレビ局、および下記のホームページにて放送・配信を開始している。

(参考)多摩探検隊HP
 http://www.tamatan.tv/

※FLP(ファカルティーリンケージ・プログラム): 各学部に設置されている授業科目を有機的にリンクさせ、新たな知的関心の領域に対応した中央大学独自の教育システム。現在、「環境」「ジャーナリズム」「国際協力」「スポーツ・健康科学」「地域・公共マネジメント」の5プログラムが開設されている。

▼本件に関する問い合わせ先
 中央大学 FLP松野良一ゼミ
 TEL: 090-2229-3741(松野良一研究室)