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中央大学後楽園キャンパスがクラウド時代のマルチプラットホーム環境を提供へ

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中央大学では、研究や教育の質の向上を図るため、継続的に情報環境の整備に取り組んできた。このたび理工系の学生・院生・教員・研究者が多数集まる後楽園キャンパスにおいて、理工系の教育研究で必要となる多様な情報環境・ソフトウェアを、センター内の実習室はもとよりキャンパス内外、さらには自宅からでも利用可能とするために、クラウド時代に即したマルチプラットホーム環境を構築し、サービスの運用を始めた。

 今回構築した情報環境「中央大学後楽園ITセンター学習システム」は、日本アイ・ビー・エム株式会社(本社:東京都中央区、社長:マーティン・イェッター、NYSE:IBM、以下 日本IBM)の協力のもと構築・刷新され、本年4月1日から稼働を開始した。

 「中央大学後楽園ITセンター学習システム」は、仮想デスクトップ・クラウドと呼ばれる仕組みである。仮想デスクトップ・クラウドとは、直接、あるいはインターネットを経由して、データの保存・共有のみならず複数の情報環境・ソフトウェアを共有・利用する仕組みである。

 理工系での教育・研究では、事務処理やエンドユーザ向きのMicrosoft Windows環境だけではなく、システム開発や高速計算に適したLinux環境が重要な役割を果たす。「中央大学後楽園ITセンター学習システム」は、Linux環境とWindows環境という複数の環境を同時に提供することができる、マルチプラットホームの仮想デスクトップ・クラウド環境の学習システムであり、わが国の大学としては先進的な事例となる。

 「中央大学後楽園ITセンター学習システム」を利用することにより、学生は、例えば、Linux環境を活用した先進テクノロジーのハンズオン(体験学習)、最新の教材の活用、教授や学生間での情報共有、出欠管理などを、実習室に設置された250台のPCや、キャンパス内の各学科演習室のPCからだけではなく、さらには、自宅の個人端末からでも、学校で自分が作成中のプログラム課題・レポートや、教員が用意した授業資料・教材やソフトウェアにアクセスできるようになる。これにより、時間や場所に拘束されずに、また、高額な専門的なソフトウェアを学生自身が購入・準備しなくても学習できるような情報環境作りが大幅に進んだといえる。

 後楽園ITセンターの運用面では、省スペース・省電力・静音型のPCの採用による環境に配慮しつつも快適なキャンパス内実習室環境の提供、LinuxやWindowsの迅速な起動による授業の円滑化、サーバーの二重化による信頼性の向上など、授業・教育の質の向上を図っている。さらに、仮想デスクトップ・クラウド環境のため、最新のアプリケーションをすぐに追加したいといった要望にもシステム管理者がサーバーで対応するだけで柔軟に導入でき、最新のソフトウェアを利用した教育環境の試行・導入も効率的かつ容易に行えるようになった。

 「中央大学後楽園ITセンター学習システム」は、ハードウェア基盤としては「IBM® PureSystems」製品群のIBMのブレード型サーバー「IBM Flex System」を採用している。「IBM Flex System」は次の10年を見据えたアーキテクチャーに基づいて設計されており、高速に遅延なく通信できる広帯域なネットワークや大容量メモリーを搭載し、多くの業務を効率よく高速に処理できる。

 また、Virtual Bridges社(日本総代理店オリゾンシステムズ株式会社)のVERDE(Virtual Enterprise Remote Desktop Environment)をベースとして、クラスルームに必要な仕組みを構築している。

▼内容に関するお問い合わせ先
 中央大学 後楽園ITセンター
 TEL: 03-3817-1661

▼報道関係者お問い合わせ先
 中央大学 広報室
 TEL: 042-674-2050
 http://www.chuo-u.ac.jp

 日本アイ・ビー・エム株式会社
 広報(下岡)
 TEL: 0505-3150-5503
 E-mail:  masakos◎jp.ibm.com
 ※「◎」は「@」(アットマーク)を表します