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創価大学国際仏教学高等研究所の辛嶋静志教授が、ドイツ・ザクセン学士院から外国人初の「フリートリッヒ・ヴェラー賞」を受賞

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創価大学国際仏教学高等研究所の辛嶋静志教授は今年4月、ドイツ・ザクセン学士院から、アジア研究に対して出される「フリートリッヒ・ヴェラー(Friedrich-Weller)賞」 を受賞した。これは、旧東ドイツを代表するアジア学者Friedrich Weller 博士 (1889~1980) の功績を記念したもので、数年に1度授賞者が選出される。1985年の創設以来11人が受賞しているが、みなドイツ人かドイツの大学の教授で、今回の同教授の受賞は、外国人として初めてとなる。

 このたびの受賞は、同教授が2012年に国際仏教学高等研究所から出版した『Die Abhisamācārikā Dharmāḥ: Verhaltensregeln für buddhistische Mönche der Mahāsāṃghika-Lokottaravādins』 (比丘威儀法:大衆部説出世部の比丘たちの行動規律)全3冊(約1600頁)が高く評価されたことによるもの。

 授賞式は4月12日、ライプチッヒの旧市役所で開催された学士院総会の場で挙行された。院士やライプチッヒ大学教員など二百人余りの前で、ライプチッヒ大学学長が辛嶋教授の略歴・業績そして表彰理由を紹介。その後学士院長より、賞状と副賞が贈られた。

 受賞に対し、辛嶋教授は「権威あるフランスやドイツの学士院が、本研究所の仏教研究の水準の高さと国際的貢献を認めてくれたことを素直に喜ぶとともに、さらに貢献できるように精進を続けます」と語っている。

 なお、授賞式の前後に辛嶋教授は、ライプチッヒ大学とミュンヘン大学に招聘され、それぞれ 『法華経』と『般若経』に関する講演を行った。さらに、昨年2012年には、フランス学士院(碑文・文芸アカデミー)で、明治時代以来3人目の日本人仏教研究者として招聘され、仏教研究についてフランス語での講演もしている。※録音をフランス学士院のホームページ上にて公開。

 ▼本件に関する問い合わせ先
 創価大学 広報部
 TEL: 042-691-9442
 http://www.soka.ac.jp/