九州工業大学

九州工業大学が平成25年度宇宙開発利用大賞「経済産業大臣賞」を受賞

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九州工業大学宇宙環境技術ラボラトリーはこのたび、宇宙開発利用大賞「経済産業大臣賞」を受賞した。平成25年5月から内閣府が募集し、応募145件の中から選ばれた。

 このたび、平成25年度宇宙開発利用大賞「経済産業大臣省」を、九州工業大学宇宙環境技術ラボラトリーが受賞することが決定した。表彰式は平成25年10月10日(木)に科学技術館サイエンスホール(東京都千代田区)にて開催される。
 受賞内容は以下の通り。

【事例名】
 宇宙環境技術に関する産学官連携研究と国際標準化に関する活動

【受賞の概要】
 受賞者は、国際的産学官連携研究を進める中で、帯電・放電対策と試験・解析手法の開発を進め、国内外の多数の衛星の帯電放電試験を実施した。また、試験法のISO国際標準化も主導した。その結果、帯電起因の事故は激減し、衛星利用の社会インフラの安定と、国内企業の主要輸出品である太陽電池パネルの信頼性向上に寄与した。更には、各種衛星帯電・放電抑制技術の宇宙実証に成功するなど、衛星帯電の世界的研究拠点として機能している。また、宇宙環境試験を通じた地域企業の宇宙参入の支援や、国内の半分以上の超小型衛星試験の実施等、宇宙の裾野拡大にも貢献している。

【選考委員会講評/受賞のポイント】
●衛星の帯電・放電に関する電源系事故軽減のための試験・解析手法の開発やそのための環境整備を行い、具体的な成果が出ており、宇宙開発利用促進に寄与。宇宙環境の把握により衛星の信頼度向上に貢献した点を高評価。
●標準化活動に熱心に取り組み日本企業の市場獲得に貢献。国際標準化活動は市場拡大や産業普及に関して重要な課題であり、今回の取組は今後の発展も期待できる。

※宇宙開発利用大賞とは
 内閣府が実施している表彰制度で、宇宙基本計画における基本的な方針の1つである、「宇宙利用の拡大」を促すため、宇宙開発利用の推進において大きな成果を収め、先導的な取り組みを行うなど、宇宙開発利用の推進に多大な貢献をした事例に対し、その功績をたたえることにより、我が国の宇宙開発利用の更なる進展や宇宙開発利用に対する国民の認識と理解の醸成に寄与することを目的としている。(内閣府HPより)

▼本件に関する問い合わせ先
 九州工業大学総務課広報企画係
 TEL: 093-884-3007
 E-mail: sou-kouhou*jimu.kyutech.ac.jp(*を@に変えてお送りください)