甲南女子大学

学生プロデュース「シェイクスピア祭」56年の歴史に幕 -- シェイクスピア劇を全編英語・字幕付きで無料公開 -- コロナ禍で途絶えた先輩たちの想いを胸に【甲南女子大学】

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甲南女子大学(神戸市東灘区)文学部 英語文化学科(現:国際学部 国際英語学科)は2021年11月18日(木)・19日(金)に「第56回シェイクスピア祭」を開催します。これは、学生たちがシェイクスピア劇を出演から裏方まで手掛けるもので、今年の演目は“The Winter's Tale(冬物語)”です。毎年、学生たちの学びの成果を発表する場として、一般無料公開で上演しています。開学まもなく1960年代から続いてきたイベントですが、今年度が最後の開催となります。

■本件のポイント■
・1966年に始まった伝統行事「シェイクスピア祭」が今年度で終了。コロナ禍により2年ぶりの開催。
・学生280名が運営に参加。半世紀にわたって受け継がれる特大規模の PBL(問題発見・解決型)演習のステージとしても注目。
・感染症対策を講じて、芦屋市民会館ルナ・ホールにて一般無料公開。コロナ禍でもシェイクスピアの世界や演劇を広く楽しめる機会を提供。


■学生の奮闘―コロナ禍のシェイクスピア祭開催まで■
 シェイクスピア祭は全編英語で上演(日本語字幕付き)し、幅広い層にシェイクスピア劇を楽しんでもらうことを目的としています。キャスト・ディレクター・ステージマネージャーをはじめ、字幕・道具・衣装・メイクなど、上演に至る全ての過程を3、4年生を中心とした学生が担当。音響・照明・広告物作成・台詞補助・ビデオ撮影も学生たちが手掛けます。

 文学部 英語文化学科は2020年4月に「国際学部 国際英語学科」へと学部学科改組を行いました。これに伴うカリキュラム変更により、「シェイクスピア祭」は今回で終了となります。昨年度はコロナ禍により中止を余儀なくされました。学生たちは先輩の想いを胸に、2年ぶり、かつ56年の歴史に幕を閉じるシェイクスピア祭のフィナーレに向けて活動に取り組んでいます。

 制作期間は約4ヶ月間。キャストの練習は、緊急事態宣言中はZoomを利用してセリフ合わせをし、対面練習では密にならないよう教室を分けるなど、大学が定める感染症対策ガイドラインをもとに自分たちで感染症対策のルールを設けて実行。大道具や衣装の準備作業も、一回に集まる人数を制限しながらも質を維持する工夫をするなど、総勢280名の学生が試行錯誤を重ねながら準備を進めてきました。

 コロナ感染への不安を抱えながらモチベーションを維持することが難しいなか、Zoom会議や電話での相談、対面での活動を組み合わせながら、成功に向けて気持ちを一つにして奮闘中です。

<学生の想い|ラストイヤー、コロナ禍での開催にあたって>
▼ディレクター/関口 綾乃さん(文学部 英語文化学科 4年生)
 コロナ禍での練習はイレギュラーなことばかりで、壁に何度もぶつかりました。しかし、先生やこれまでの先輩方から受け継いできた伝統に加え、昨年中止せざるを得なくなった先輩方の想いも背負って、キャスト、スタッフ全員で力を合わせて精一杯練習に励んできました。最後のシェイクスピア祭、皆さんの心に残る最高のものにします!3年生と4年生そして先生方で創り上げる最後のシェイクスピア祭 ''The Winter's Tale(冬物語)''をお楽しみください!


■2022年度からスタートする「英語文化プロダクション」■
 シェイクスピア祭に代わり、2022年度からは「英語文化プロダクション」がスタートします。この新たな取り組みでは、シェイクスピア作品を含む英語劇の上演、シンポジウム、展示などを行います。同大では、「英語文化プロダクション」について、「長年にわたって培ってきた、英語文化を深く知る学生がチームで協働して一つのものを作り上げるという学科のアイデンティティは大切にしつつ、新しい歩みを進めたい」としています。

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◆開催概要◆
「第56回シェイクスピア祭」
 ''The Winter's Tale(冬物語)''
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【日 時】
(1日目)2021年11月18日(木)17:30開場 18:00開演
(2日目)2021年11月19日(金)16:30開場 17:00開演
※新型コロナウイルス感染症の影響により、開演時間の変更や開催中止が生じる場合があります。
 その場合は、甲南女子大学公式HPにてお知らせします。予めご了承ください。

【場 所】
 芦屋市民会館 ルナ・ホール (兵庫県芦屋市業平町8番24号)
 ※新型コロナウイルス感染症対策を講じて開催します。
 会場の感染症対策ガイドラインに基づき実施いたします。

【入場料】無料

【上 演】全編英語/日本語字幕付き

【参加申込について】事前申込制
 以下、甲南女子大学公式HPの申し込みフォームからWeb申し込み
 https://www.konan-wu.ac.jp/news/detail.php?id=3318

【演 目】''The Winter's Tale(冬物語)''
▼あらすじ
 シチリアには、シチリア王レオンティーズの幼馴染のボヘミア王ポリクシニーズが来訪していた。2人は親友だった。レオンティーズは、自国に帰ろうとする親友にもう少しの間シチリアに滞在してもらえるよう、妻のハーマイオニーに説得させた。そこで2人の振る舞いを見たレオンティーズは、妻と親友が密会していると誤解する。激怒したレオンティーズは臣下にポリクシニーズを毒殺するよう命じ、ハーマイオニーを裁判にかけた。
 獄中で生まれた娘もポリクシニーズとハーマイオニーの間に出来た子だと思い込み、捨てるよう臣下に命令する。そんな中、息子のマミリアスは牢獄にいる母を心配するあまり亡くなってしまった。そして息子の死を知ったハーマイオニーもショックを受け、亡くなったと伝えられる。
 自分の誤解のせいで全てを失ったレオンティーズは激しく後悔し、悲嘆に暮れる。裁判の判決、捨てられた娘の行方、レオンティーズの運命、ポリクシニーズのその後はどうなったのか。そして舞台は16年後のボヘミアへ。


<関連URL>
▼第56回シェイクスピア祭 ''The Winter's Tale'' を開催します(一般来場可)
 https://www.konan-wu.ac.jp/news/detail.php?id=3318

▼甲南女子大学 国際学部 国際英語学科 紹介
 https://www.konan-wu.ac.jp/dept_grad/dept_global/new/english/

▼本件に関する問い合わせ先

甲南女子大学 広報課

住所

: 〒658-0001 兵庫県神戸市東灘区森北町6-2-23

TEL

: 078-413-3130(平日9時〜17時)

E-mail

koho@konan-wu.ac.jp

P1014151.jpg 第56回シェイクスピア祭

左から2番目.jpg 衣装を着てのリハーサル風景

P1010199.jpg 衣装もミシンで手作り

スライド1.jpeg 舞台映えするメイクに

IMG_20211021_161142_941.jpg 対面での打ち合わせ風景

P1010232.jpg 感染症対策を講じて活動

チラシ表.jpg 学生が手掛けたポスター