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【東京都市大学】ウクライナからの留学生が念願の来日 ― インフラ整備を研究し母国の復興に寄与することを目指す

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東京都市大学(東京都世田谷区/学長:野城智也)では、ウクライナ支援の一環として同国からの留学生を受け入れている。このたび、総合理工学研究科 建築都市デザイン専攻 博士前期課程 2年に在籍するヤキモフ ロマンさんが来日を果たし、10月1日に同大の野城智也学長から「五島育英会東急グループ奨学金」の証書を授与された。ロマンさんは同大で他の学生らと共に学びを深め、インフラ整備の研究を通して母国・ウクライナの復興に寄与することを目指している。

 ロマンさんは、日本政府(文部科学省)国費外国人留学生(日本語・日本文化研修留学生)<ウクライナ人留学生特例支援策>として、2022年度より東京都市大学に在籍。2024年9月には同大学院に入学したものの、母国・ウクライナの国内情勢により、これまで出国が叶わなかった。

 ロマンさんは約3年もの間、戦時下という困難な環境の中でも諦めることなく、母国のインフラ復興に貢献したいという強い志のもと、ウクライナからオンラインで東京都市大学の講義や研究指導を受けるなど学修に励んできた。
 それに対し同大は、継続して毎週のオンライン面談を通じて、学修・心身の両面から支援。そしてこのたび、国内情勢の変化と同大の奨学金制度「五島育英会東急グループ奨学金」(※)の授与により、9月30日にロマンさんは念願の来日を果たした。

 10月1日にロマンさんへの同奨学金の証書授与式を実施。野城学長から証書を手渡された。
 野城学長はロマンさんに対し「戦時下での渡航はさぞ大変であったことと思います。とても長い旅であったと拝察し、無事にここまで来られたご努力に心から敬意を表します。ぜひ、こちらでの学びを続けてください。それは必ずや、あなたにとって意義深く、他に代えがたい経験となることでしょう。本学はロマンさんが学業をやり遂げ、持てる力を十分に発揮できるように支えてまいります。」とメッセージを送った。

 ロマンさんは今後、同大の国際学生寮や世田谷キャンパスで他の学生たちと共に学びを深めるとともに、インフラ整備の研究を通じて将来的に母国の復興に寄与することを目指す。

 東京都市大学では今後も、SDGsの掲げる目標の一つ「質の高い教育をみんなに」の達成に寄与するとともに、同大学生の教育・研究環境の整備・支援のさらなる充実に努めていく。

(※)五島育英会東急グループ奨学金
 東京都市大学 大学院研究科の博士前期課程に入学し、博士後期課程までの進学を希望する優秀な私費外国人留学生に対して、学業に専念する環境を整えるために必要な費用の一部を給費する制度。同大が属する東急グループ各社の寄付金と学校法人五島育英会の収益事業からの繰入金を原資とする。
 学業・人物ともに優秀で、同大学院での学修成果および国際交流での活躍が期待される各学年3名まで(修士課程2年・博士後期3年)に年額100万円が給付される。

(関連記事)
・東京都市大学が「五島育英会東急グループ奨学金」を新設(2018.04.03)
 https://www.u-presscenter.jp/article/post-39175.html

▼本件に関する問い合わせ先

企画・広報課

住所

: 東京都世田谷区玉堤1-28-1

E-mail

toshidai-pr@tcu.ac.jp

●IMG_3079_1.JPG 10月1日に行われた同奨学金授与式の様子

●IMG_3105_2.JPG 集合写真