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【日本工業大学】山縣准教授が第67次南極地域観測隊員として参画

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山縣広和准教授(所属:日本工業大学ロボティクス学科・研究テーマ:水中工学)は、第67次南極地域観測隊に隊員として参加し、東南極最大級の氷河である「トッテン氷河」沖で、自身が開発に携わった全自動水中ロボットの運用を担当します。

本年3月に山縣准教授(当時:東大生産技術研究所特任研究員)が参加したチームは第66次南極地域観測において、「トッテン氷河」沖の海域では世界初となる、全自動水中ロボット(以下、MONACA)の完全自律航行に成功しました。今年度に行われる第67次南極地域観測隊においても、更に改良したMONACAを用いた周辺海域における海洋観測を実施する予定です。
南極の氷河は融解が進行し、将来的に深刻な海面上昇が懸念されております。MONACAはこれらの融解を引き起こしている「氷河の下」など,船が接近しにくい環境での観測を可能にすることを期待されています。
山縣准教授は、2026年2月22日に出国し、オーストラリア(フリーマントル)から南極観測船「しらせ」に乗船し、3月6日~3月26日までの間、トッテン氷河沖で観測等を行う予定です。
山縣准教授の南極地域観測隊への参画は、第64次及び第66次南極地域観測隊夏隊に続き3回目となります。

■山縣 広和 准教授 
学位:博士(工学) 専門分野:水中工学、ロボティクス、教育工学
プロフィール
2018年9月:慶應義塾大学大学院理工学研究科博士後期課程総合デザイン工学専攻修了
2018年4月~2025年4月:東京大学生産技術研究所特任研究員
2022年6月~2023年3月:第64次南極地域観測隊夏隊
2024年6月~2025年4月:第66次南極地域観測隊夏隊
2025年4月~現在:日本工業大学先進工学部ロボティクス学科准教授
2025年4月~現在:東京大学生産技術研究所協力研究員
社会的活動
水中ロボットコンベンションin JAMSTEC ジュニア部門 部門長(2015年~)
AUV南極運用調整ワーキンググループ 座長(2024年~)
山縣准教授紹介ページ:https://www.nit.ac.jp/campus/teacher/rb_yamagata


▼本件に関する問い合わせ先

日本工業大学 総合企画室

住所

: 〒345-8501 埼玉県南埼玉郡宮代町学園台4-1

TEL

: 0480-33-7519

E-mail

kouhou@nit.ac.jp

yamagata002.png 山縣准教授と南極観測船「しらせ」

yamagata003.png 全自動水中ロボット(MONACA)

yamagata001.png MONACAで氷河下の環境を観測