金沢工業高等専門学校

平成27年4月、新たに「グローバル情報学科」を開設――金沢工業高等専門学校

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グローバル、イノベーション、ビジネスをキーワードに「モノ・コトづくりデザイン科目」と「ビジネス科目」をプラス。従来の情報技術に加え、「モノ・コトづくり」の手法や企業活動・経営管理に関する知識を兼ね備え、幅広い分野で継続的に新しいものやシステム、組織など創り出す人材育成をめざす。

 金沢工業高等専門学校(石川県金沢市久安2-270 校長:ルイス・バークスデール)は、平成27年4月、新たに「グローバル情報学科」を開設する。

 同校は、平成15年に英語によるコミュニケーション能力を備えた情報技術者の養成を目的として「国際コミュニケーション情報工学科」を設置し、平成21年には同学科を「グローバル情報工学科」に名称変更した。
 しかし、技術の高度化や産業のグローバル化は著しいスピードで発展し、情報技術者を志す学生に求められる能力も変化してきた。経済のグローバル化や産業構造の転換が進む中、企業からは、専門知識・技術のみならず、英語運用能力及びチームに貢献できる汎用能力、並びに企業活動に積極的提案・参画ができる人材の養成が求められている。
 このような社会状況を踏まえ、グローバル情報学科では従来の情報技術に加え、「モノ・コトづくり」の手法や企業活動・経営管理に関する知識を兼ね備え、幅広い分野で継続的に新しいものやシステム、組織など創り出す人材育成をめざす。

【新学科】 
学科名称: グローバル情報学科
英訳名称: Department of Information and Management
入学定員: 40名(収容定員 120名)
称号: 準学士(工学)
教育目標:
 「情報技術に関する専門能力と経営の知識を有し、グローバル社会においてイノベーション創出に貢献できる技術者の養成を目指す」

 グローバル情報学科では、新たにアイデアを組み合わせて新しいものを創り出す手法を学ぶ「デザインメソッド」やマネジメントや、マーケティングなどビジネスの知識と考え方などを学ぶ「ビジネス概論」「企業会計」「物流システム」「マーケティング」を新たに開講する。

■どのような人材を育成するのか
 経済のグローバル化や産業構造の転換が進む中、企業からは、専門知識・技術のみならず、英語運用能力及びチームに貢献できる汎用的能力、並びに企業活動の積極的提案・参画ができる人材の養成が求められている。一方、社会の多様化に対応するため、自ら考え行動する能力の涵養がより重要となっている。そこで、グローバル情報学科では、ソフトウェア開発や情報処理といったIT分野の能力、企業の活動に関する知識、グローバル・グローカルな企業で活躍できるコミュニケーション力の3つの能力を併せもった人材を養成する。

■学科の特色
 グローバル情報学科では、従来の情報工学教育、ものづくり教育、英語教育に加え、新たにものづくり・システムづくりのためのデザイン手法(ユーザーの観察、インタビュー、ニーズの発見、発想、プレゼンテーション、ラピッドプロトタイプの作成、まとめ発表)を実践的に学び、イノベーターとしての資質を身に付ける。また、ビジネスに関する基礎科目を取り入れ、学生が企業活動や経営管理に関する知識と基本的な考え方を身に付けることを目的に、経営の要素である「人・モノ・金」に関する科目を設けている。

■卒業後の進路
 情報工学の知識・技術に加え経営感覚および国際感覚を修得するため、コンピューター業界のみならず、国内外の多様な分野から人材供給を求められ、進路が開かれる。また、近年、大学進学希望者が増加しており、併設校の金沢工業大学では工学部情報工学科、情報フロンティア学部メディア情報学科及び同学部経営情報学科3年次に推薦にて編入学することができる。

 グローバル情報学科の設置は、金沢高専が平成26年度より実施している教育改革を牽引するものとなる。金沢高専は教育改革完成時に、学校がどうあってほしいか、果たすべき役割は何かなどの意見を出し合い、中期ビジョンとして「金沢高専2020Vision」を策定した。この中期ビジョンは「個を輝かせ、他と協働し、新たな価値を創出するグローバルイノベーターの育成」を実践目標に掲げており、グローバル情報学科の目標達成度に深くつながるものである。

▼本件に関する問い合わせ先
 金沢工業高等専門学校事務局 
 TEL: 076-248-1080 
 事務局長 山岸 徹