宮崎国際大学

宮崎国際大学の海外研修プログラム―─「国際的リベラルアーツ教育」の中核をなす充実したカリキュラムを展開

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日本で初めて全授業を英語で行ったことで知られる宮崎国際大学は、「内外の文化、社会と英語に通じた国際人」を育てることを使命・目的としている。教員の8割を外国人が占め、外国人教員比率の高さは開学以来“全国一”だ。なかでも「海外研修」プログラムでは、国際的な教授陣から英語漬けの教育を2年次前期まで学内で受けてきた学生が、世界に直接触れ、異文化の中で学ぶ体験をすることで、「国際的リベラルアーツ教育」の真の意味を身をもって理解することになる。

 実際に異文化の中で体験して学ぶ「海外研修」は、国際的リベラルアーツ教育を標榜する宮崎国際大学のカリキュラムの中でも重要な役割を担っている。
 学生は、研修前の1学期間は日本と諸外国の文化を学習する比較文化科目を履修。比較文化研究の視点を持たせ、その上で海外に送り出している。この海外研修によって英語力を高めた学生は異文化の人々との交流に必要な考え方や自立心を身につけて本学に戻ってくる。デジ トム海外研修ディレクターが「青虫だった学生がきれいな蝶になって帰ってくる」と表現するように、その成長には目を見張るものがあるという。

 研修先は、英語圏の5カ国(アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド)に16大学を用意。研修大学の決定権は学生が持つが、1研修先に固まらないように、一つの大学に8名以内という制限はある。
 準備には保護者も含めた2回の説明会をはじめ、VISAの申請方法から生活や安全面の注意、現地の銀行口座開設や送金方法まで、具体的な準備ミーティングが国別、研修先別に多数実施される。研修は早いところでは7月末にスタートする。

◎「同時多発テロ」でも混乱を免れた危機管理体制
 同大の海外研修は、単なる語学研修ではない。学生は研修先大学での授業を受けながら、3つの海外研修科目(「英語(ESL)」4単位、「自由研究」4単位、「地域研究」8単位)を満たすための課題を行う。研修中は総括役の海外研修ディレクター、海外研修アドバイザー(複数の教員が務める)、研修大学のサイトメンター(現地指導教員)が相互に、また各学生とも緊密なコミュニケーションをとり、学生の課題作成の支援を行うとともに、不測の事態にも即座に対応する。
 このような体制により、2001年の「同時多発テロ」など、世界的重大事件に遭遇した際も混乱が生じたことはない。

◎「世界金融危機」など海外での生きた体験が、その後の進路選択に影響を及ぼす
 学生は海外研修後の3年進級時に専攻を決定するが、その際に海外研修での体験が及ぼす影響は大きい。ロイド ウォーカー学部長補佐によると、昨年の世界金融危機を肌で感じて帰国した学生の多くが、今年「グローバルスタディーズ」専攻を選択し、また、同専攻科目の受講者数は急増したという。
 また、研修中に行った課題のテーマが卒論につながり、ひいては卒業後の進路選択につながるケースも多い。自ら課題を見つけ、調べ、他者と議論し、英文の論文にまとめる──。その一連の知的作業を繰り返し行うことによって、リベラルアーツ教育が目指す学生の柔軟な思考力、問題解決能力等が育まれるのだ。

 セメスター制を採る同大では、12月末から3月末まで授業がない。学生は諸事情が許せば研修終了後も滞在を延長し、最長で8カ月間留学することもできる。同じ大学で研修を続けたり、各地を旅行したりと、学生は多くの知識とともに、生涯忘れられない思い出と大きな自信を身につけて日本へ戻ってくる。

▼本件に関する問い合わせ先
 宮崎国際大学 入試広報室
 宮崎県清武町加納1405
 TEL: 0985-85-5931
 FAX: 0985-84-3396
 E-mail: admissions◎miyazaki-mic.ac.jp
 ※「◎」は「@(アットマーク)」を示します。メールにてご連絡される場合は変換してください。
 http://www.mic.ac.jp/

612 保護者を交えた海外研修説明会

615 研修中の一こま。クラスメートやサイトメンターと。

613 ワイカト大学の正門での集合写真

614 研修後の表彰式。学生の努力を讃える