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昭和大学歯学部では、3月1日~4日に世界初の人間型ロボットによるOSCE試験(客観的臨床能力試験)を実施。被験者(学生)88名の連続使用に耐え、無事成功をおさめた。これに伴い、3月25日(木)に記者発表会を開催する。当日は患者ロボットの概要説明のほか、デモンストレーションなども実施する。
近年、患者の医療に対する意識の高まりなどの理由により、歯学部の学生が臨床実習において実際の患者を治療することは非常に困難な状況にある。そのため、臨床実習での経験が希薄になり、卒業後の歯科医師の臨床技能の低下が危惧されている。
昭和大学歯学部歯科矯正学教室では、以前よりこの問題に取り組み、シミュレーション工学を応用した技術修練用ロボットの開発および教育への応用による医療の質の向上に努めている。さらに、これまでの集積データを元に、ロボットメーカである株式会社テムザックと共同で、より実用的な患者ロボットの開発を行ってきた。
こうした中、同大は3月1日~4日の4日間で世界初の人間型ロボットによるOSCE試験を実施。患者ロボットは88名の被験者(学生)の連続使用に耐え、無事に成功をおさめた。
これに伴い、同大では3月25日(木)に記者発表会を開催する。詳細は以下の通り。
※OSCE(客観的臨床能力試験)とは
OSCEとは「Objective Structured Clinical Examination」の頭文字を取ったもので、「客観的臨床能力試験」と訳される。これまで医療系の大学教育では、ペーパーテストなど知識重視の教育が偏重される傾向があった。しかし、OSCEは判断力や技術、マナーといった基本的な臨床技術を客観的に評価するため、実際の現場で必要とされている臨床技術の習得を適正に評価する有効な方法とされている。
◆患者ロボット発表会
【開催日時】
2010年3月25日(木)
受付開始: 13:00~
プレス発表: 13:30~
【開催場所】
昭和大学洗足キャンパス (〒145-8515 大田区北千束2-1-1)
※東急目黒線「洗足駅」下車 徒歩3分
・概要説明:1号棟6F第二臨床講堂
・デモンストレーション:1号棟5F矯正歯科外来
【発表会プログラム】
●13:00 受付開始 《6F》
●13:30 発表開始 《6F第二臨床講堂》
「昭和大学歯学部 患者ロボットプレス発表会」
(1)ご挨拶:昭和大学 歯学部長 宮崎 隆
(2)患者ロボット概要説明:昭和大学歯学部 歯科矯正学教室教授 槇 宏太郎
・患者ロボット開発の経緯
・OSCE試験被験者88名成功の報告(動画にて紹介)
・世界初のOSCE成功の報告
(3)患者ロボット開発について:(株)テムザック代表・高本陽一
(4)質疑応答
●14:30 《会場移動 5F外来》
(5)患者ロボットデモンストレーション(写真撮影可)
●15:30 終了予定
▼本件に関する問い合わせ先(ご取材をいただける場合は下記までご連絡ください)
●昭和大学 総務部総務課 広報担当:吉岡
TEL: 03-3784-8011
FAX: 03-3784-8012
●(株)テムザック 広報担当:石川、須藤
TEL: 0940-38-7555
FAX: 0940-38-7556
大学・学校情報 |
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大学・学校名 昭和医科大学 |
![]() |
URL https://www.showa-u.ac.jp/ |
住所 品川区旗の台1-5-8 |
昭和医科大学は医学部、歯学部、薬学部、保健医療学部の4学部が揃う「医系総合大学」です。創立以来、“常に相手の立場に立ってまごころを尽くす”という意味の「至誠一貫」を建学の精神に掲げ、思いやりのある人間性豊かな医療人の育成を最大の使命として、教育と研究に取り組んでいます。患者さんに誠意を持って接し、患者さん本位の医療を提供すること。そして忘れてはならないのは医療人同士の思いやりです。昭和医科大学には、この医療人同士が心を通じ合わせて治療にあたる「チーム医療」の学びがあります。 1年次の富士吉田キャンパスでの全寮制では4学部の学生が一緒に生活し、医療人として大切なコミュニケーション能力と相手を思いやる心を育みます。そして2年次より専門科目を学びながら、継続的に最終学年まで体系的なチーム医療教育を実践しているのが大きな特色です。 |
学長(学校長) 久光 正(ひさみつ ただし) |