日本福祉大学

万人の福祉のために、真実と慈愛と献身を――学生と教職員の共同参画による教育プログラム「日本福祉大学スタンダード」を推進

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日本福祉大学では、建学の精神から生まれた「万人の福祉のために、真実と慈愛と献身を」という教育標語を体現できる人材の養成を目指し、「日本福祉大学スタンダード」=「四つの力」(見据える力、共感する力、関わる力、伝える力=理解する力)を展開している。これは、学生・教員・職員の共同参画による三位一体型プログラムで、3者における「スタンダード」の徹底と「きょうゆう」を図るというもの。学生と教職員は入学・入職前からe-learningで「日本福祉大学入門」を受講し、2年次以降の「学長講義」でより高度な知を共有していく。

 日本福祉大学では「福祉の大学」の気風のもと、何ごとも学生・教員・職員の3者が共同参画して大学コミュニティを形作る文化を培ってきた。3者が同じ「スタンダード」を共有するこの取組「日本福祉大学スタンダード」は、その延長線上に位置する。同大が大切にする価値を大学構成員が「きょうゆう()」する、同大の伝統に即した、ユニークで新しい学士課程教育の構築を狙いとするものである。

 この取組では、まず「四つの力」が提示する「伝える力=理解する力」「見据える力」「共感する力」「関わる力」を、基本スキル・共有知・スピリット・行動といったコンピテンシーで捉え直し、スタンダード学習の運用基準(学習内容・学習目標)を確立する。これに加え、初年次教育・初任者研修の拡充、オンデマンド配信など情報通信技術の活用により、学生の質保証や教職員の職能開発など、中教審答申「学士課程教育の構築に向けて」に提起された課題に、大学として対応するものである。

(1)スタンダードきょうゆうプログラムの実施
 スタンダード学習プログラムを体系化し、学生・教員・職員3者が、学士力・教育力・職員力の「スタンダード」を基礎から学ぶ。まず入学・入職前にe-learningの「日本福祉大学入門」を受講する。入学・入職後は「スタンダードガイドブック」に沿って、学生は「入口教養」から、各学部の幅広い研究教育を背景とした「専門にまたがる教養」、キャリア形成につながる「出口教養」の、全学教養教育の体系へと学びをすすめる。教職員は、福祉の広がりや大学の歴史を扱う科目を学生とともに受講し、それぞれの初年次研修に臨む。3者ともに、2年次以降の「学長講義」でより高度な知を共有する。さらに、3者の交流を組み込んだ3者きょうゆうプログラムで、ともにその力を高めあう。

(2)スタンダード教育を推進する組織と環境の整備(スタンダードきょうゆうシステム)
 全学の教育推進を担う全学教育開発機構のもとに、本取組全体の推進を統括する全学共通教育センターを設置する(2010年度)。学部を越えたスタンダード教育への全専任教員の参画、専門人材配置によるFD・SD促進、全学共通開講科目の教育内容の向上といった諸課題に取組む。さらに、教職員のポートフォリオ拡充を軸とする全学教育きょうゆうシステムを構築し、教材等の共有によるFD促進とスタンダードの学習記録を可能とする。このデータは認証評価等の取組と連動させる。

「きょうゆう」とは、「共有」に、大学コミュニティ参加を示す「教友」などの意味をこめた、同大の3者共同の文化に根ざした用語である。

▼本件に関する問い合わせ先
 日本福祉大学 総合政策課
 〒470-3295 愛知県知多郡美浜町奥田
 TEL: 0569-87-2972
 FAX: 0569-87-2614
 E-mail: sk@ml.n-fukushi.ac.jp