川崎医療福祉大学

川崎医療福祉大学が「2009年 TEACCHモデル実践報告会」を開催――自閉症、発達障害の人への支援について現場からの実践例を紹介する

大学ニュース  /  生涯学習  /  地域貢献

  • ★Facebook
  • ★Twitter
  • ★Google+
  • ★Hatena::Bookmark

川崎医療福祉大学では、平成21年3月7日~8日に「TEACCHモデル実践報告会」の開催を予定している。自閉症や発達障害の人に対する支援に関し、TEACCHプログラムを応用した実践例を数多く紹介する。学校や施設等の現場から、さまざまなライフステージにおける支援、当事者の声、また家族やきょうだい児への支援の取り組みについて取り上げる。なお、当日は同大学長・教員による講演も予定している。

 TEACCH(ティーチ)とは、「自閉症及び関連するコミュニケーション障害の子どものための治療と教育(Treatment and Education of Autistic and related Communication handicapped CHildren)」のそれぞれの頭文字を取った造語で、同組織は米国ノースカロライナ大学医学部の付属機関に位置づけられている。
 このTEACCHにおいて、エリック・ショプラー博士らにより創案された自閉症児者に対する療育・支援施策が「TEACCHプログラム」である。自閉症の人を生涯にわたり支援する総合的・包括的プログラムとして今日まで発展しており、その卓越した障害観、療育理念と成果は、全米はもとより世界中から高い評価を得ている。

 川崎医療福祉大学(岡山県倉敷市)では、このTEACCHプログラムをモデルとした自閉症、発達障害の人への支援を、同大のエクステンションセンターの1部門である「TEACCH部」から展開している。「TEACCHモデル実践報告会」は、この活動の一環として毎年開催されているもので、今回で4度目となる。

 同報告会では、福祉や教育現場、家庭などにおいて、TEACCHプログラムを応用して展開されている実践について、実際に取り組んでいる支援者が報告を行う。地元岡山だけではなく、今年は横浜や大阪、宮崎など全国から実践者を集め、児童から成人までさまざまなライフステージにおける取り組みを紹介する。

 なお、報告会では自閉症当事者(高機能自閉症者)による講演も予定されており、当事者の思いの一端に触れることができる。実践報告のほかには、同大の岡田喜篤学長による基礎講演、佐々木正美特任教授による特別講演も企画している。

【開催日時】 平成21年3月7日(土)10:00~16:30、3月8日(日)9:00~15:30
【場  所】 川崎医療福祉大学 講義棟2601教室 (岡山県倉敷市松島)
【報告会内容】 保育園での実践、特別支援学校のセンター的機能について、家庭支援、きょうだい児支援、保護者の活動、施設現場の就労支援、企業現場の就労支援、高機能自閉症当事者 等(内容は変更になる場合があります)
【講  演】
 ・基礎講演 「社会的視点からみた自閉症スペクトラム」岡田喜篤(川崎医療福祉大学学長)
 ・特別講演 「TEACCHモデルを分かち合う喜び~ショプラー教授追悼シンポジウムを経て~」佐々木正美(同大特任教授)
【対象者】 自閉症支援に関わる職業者(教師、施設職員、医療関係者等)、保護者、学生
【参加費】 5,000円(どちらか1日の場合は3,000円)
【申込み】 インターネットもしくはFAXにて近畿日本ツーリスト岡山支店へ申込
 ※アドレス・申込用紙・詳細は川崎医療福祉大学ホームページ下記アドレスにあります
      http://www.kawasaki-m.ac.jp/mw/news/h20/teacchnews_03.html

▼申込手続に関する問い合わせ先
 近畿日本ツーリスト岡山支店(担当:有吉・上田・船越)
 TEL: 086-224-4444
 FAX: 086-224-3425

▼本件、報告会内容に関する問い合わせ先
 川崎医療福祉大学「2009年 TEACCHモデル実践報告会実行委員会」事務局
 (担当:下田・澤田)
 TEL: 086-462-1111(代) 内線54735
 FAX: 086-464-1149
 E-mail: k-teacch@mw.kawasaki-m.ac.jp (Eメールでのお問い合わせにご協力下さい)